プレイした日:2003年03月02日
パーティレベル:2
名前 | クラス | 種族/性別 | 備考 |
アウスト | ローグ | エルフ/男 | |
ガレイド | ファイター/バーバリアン | ハーフオーク/男 | |
ジェッダ | ウィザード | ヒューマン/女 | |
スクリル | ドルイド | ヒューマン/男 | |
フィオリーナ | ソーサラー | ヒューマン/女 | |
ミゼル | ファイター/クレリック | ヒューマン/女 | |
前回島で謎の骨軍団と戦ったPC達。
今回もまた島へと出張することに…。
ナンダ・カンダ島にあるトイワレ村から救援の要請が届いていた。
島に大量の蟻が発生し、困っているというのである。
蟻と言ってもどうやらジャイアントアントの様な大きな物らしく一般人の手に負える物ではないらしい。
PC達はこの依頼を受け、島に向かうことに。
酒場のマスター、グンリザによればナンダ・カンダ島はフリーポートから6マイル沖合にある小さな島だという。
島へは定期船が出ており、一人6spで乗ることができる。
また、グンリザの知り合いの漁師サムソンに頼めば全員で1gpの料金で運んでくれるらしい。
島までは定期船で3時間、サムソンの船では6時間かかる。
ランダムエンカウントを考えると、短い時間で行けた方が良い、と言うことで
一行は定期船でナンダ・カンダ島に向かうことにする。
一行は蟻対策をして出航する。
定期船はハードネス:5、HP200のセイリングシップ。
PC達の他にも8名の乗客が乗船していた。
航海は何事もなく順調に進むかに思えた。
しかし、2時間経ったとき他の乗客達が何やら騒ぎ出した。
PC達が甲板に出てみると周囲に深い霧がかかっていた。
船長「こ、これは惑いの霧!」
この霧に巻き込まれたら生還率50%と言われる恐るべき霧。
過去数回発生したという伝承がある、謎の怪現象だ。
船長は霧の中で移動するのは危険だと判断し停船する。
そして、運悪く巻き込まれてしまったPC達に船長は護衛の依頼をしてくる。
霧に乗じてモンスターが襲ってくる可能性が高いからだ。
一回の戦闘につき10gpという契約で依頼を受ける一行。
15分程すると、船から60ft.離れた場所に七人のロカサスが近づいてきているのに気がついた。
彼等は船を襲う気満々で手にライトクロスボウを持って攻撃してきた。
PC達も弓矢で応戦する。
定期船には船首にバリスタが搭載されており、これを戦闘に投入する事に。
スクリルが被さっていたカバーを外し、ボルトを装填する。
#しかし、このとき誰一人として気がつかなかった、重大な見落としがあったのだ
ロカサス達はPC達を排除して乗船するのが困難と判断すると、船を沈没させようとする。
船にロングスピアで攻撃するも、あまりダメージを与えることができない。
そうこうしている内に、四人のロカサス達が海に沈んでいく。
残った三人は勝ち目がないと見ると、撤退していった。
その後30分ほどは何事もなく過ぎた。
そして、霧に包まれてから45分後、二隻の船が定期船に近づいてきているのに気がついた。
それは六体のスケルトンを搭載し、船首にバリスタを搭載した小さなゴーストシップだった。
二体のスケルトンがバリスタを操り、残りの四体は弓で攻撃してくる。
定期船にバリスタを撃ち込まれダメージを被るも、ミゼルのターンアンデットで十二体中八体をターンする。
残った四体も撃破すると、ゴーストシップは向きを変えて霧の中に去っていった。
そして、ここで致命的な事実が発覚する。
スクリルはバリスタを撃っていたのだが、
ドルイドの武器リストの中にバリスタはないと言うことである。
ドルイドの掟を破ってしまい、スクリルは24時間魔法使用能力を失ってしまう事に。
そして15分後、今度は二体のゴック…もとい、メロウ(水棲オーガ)が定期船を沈めようと向かってくる。
船に取り付きヒュージグレートクラブでガスガスと船を壊し始めるメロウ達。
そこにジェッダはColor Sprayを放つ。
そして、一体は2ラウンドの盲目に。
もう一体は腕を伸ばすと船上へとよじ登ってきた。
目を潰されたメロウは見え無いながらも船を叩き続ける。
しかし、50%ミスチャンスで船にあたらない…。
一方、船に上ったメロウはCause Fearを受けて海に飛び込んで逃げてしまう。
その間、目の見えない方のメロウに集中砲火してこれを撃破する。
Cause Fearを受けたメロウは1ラウンドで呪文の影響から解放されるものの、相棒が海に沈められてしまい戦意喪失。去って行ってしまった。
その15分後、またもやゴーストシップがやって来た。
今度は一隻だけだがやはりバリスタを搭載し、六体のスケルトンが乗っている。
ミゼルは再びターンアンデットするもののターニングチェックで最大HD0までしかターンできない。
そんなわけで40ft.の距離でお互いに射撃戦を展開することに。
バリスタを激しく気に入ったフィオリーナはスクリル、ジェッダに矢の装填を手伝ってもらいながらバシバシ撃つ。
アウスト、ガレイド、ミゼルも自らの弓で攻撃し、総合的な火力で勝るPC達が勝利を収めた。
霧に包まれてから1時間30分後、一行はこれまでにない巨大な存在と遭遇する。
それは一隻のガレー船だった。
ガレー船は一直線に定期船に向かってきており、直撃コースだ。船長は慌てて回避しようとするも間に合わない。
ぶつかる、と思われたその瞬間、ガレー船の前方にあるハッチが開き定期船は内部に取り込まれてしまう。
定期船はガレー船内のドックに閉じこめられた形になった。
前方のハッチは固く閉ざされており、どうやら開閉装置を動かさないと開きそうにない。
船長はPC達に船内を探索し、ハッチを開く装置を動かしてきて欲しいと頼む。
100gpと言う報酬でこれを引き受けた一行はガレー船内の探索にでる。
ガレー船はどうやら何処かに向かってゆっくりと航海しているようだった。
スクリルの魔法を回復するために24時間休むという案もあったが、その間に何処へ連れて行かれるか判らない。
#ちなみに、次元の狭間に連れて行かれます
ドックの周囲は通路が取り囲んでいる。
船体の側面側にそれぞれ四つの扉があり、船尾側には二つの扉がある。
アウストはそれぞれ扉を調べ、中の物音に耳を澄ませる。
側面側の扉の向こう側からは水のたゆたう音と、その水の中を何かが動いているような音が聞こえてきた。
一行はそちらに向かうことはせずに、船尾の方へと向かう。
船尾にある扉の向こうからは特に物音は聞こえてこなかった。
しかし、扉が内側から閂によって閉じられていた。
そこで一行は扉を無理矢理こじ開けることにする。
#STRって偉大だね!
奥は広いホールになっており、上に上がる階段があった。
階段は左右に二つあり、それぞれ違う場所に繋がっている。
一行は向かって右手の階段を上がっていく。
上の階に出ると、細い廊下に繋がっていた。
幾つもの扉が見て取れ、アウストは一つずつ調べていく。
トイレで3cp見つけたり、部屋で死体と3spを見つけたりするものの、とりたてて重要な物は無い。
廊下の終わりには扉があり、その先はさらに広い通路へと繋がっていた。
10ft.幅の通路が真っ直ぐ続いている。
と、通路のずっと奥の方から何やらカシャカシャカシャという奇妙な物音が聞こえた。
また、すぐ近くにも扉があり、その中からも僅かに物音が聞こえたような気がした。
PC達が通路に出てくると、奥の方から一体のスモールコンストラクトが姿を見せた。
丸っこい頭部と胴体に、四つの足がついた蜘蛛のような姿。
頭部には生き物なら口にあたる部分に丸い鋸、額には蒼い大きな宝石が付いている。
背中には筒がついていて、電気がパチパチとスパークしている。
ボディはゴールド。
クロックワークホラーが一つ、ゴールドホラーである。
PC達はタワーシールドを構えて、通路を塞ぐ。
また、ジェッダはObscuring Mistを使い、視界を塞ぐ。
ゴールドホラーの射撃武器のターゲティングをさせない為だ。
しかし、ゴールドホラーはPC達の方へとやってくると、背中の砲門からLightning Boltを放つ。
ポイント不要で霧の中に放たれた6d6ダメージではあるが、構えていた遮蔽物たるタワーシールドで防ぎきる。
霧がかえって邪魔になると判断したジェッダはBurning Handsで霧を飛ばす。
フィオリーナがMagic Missileで力押しを試みるも、SR18を持つゴールドホラーには有効度は低い。
結局、タワーシールドはどかして直接叩くしか無いようだ。
ガレイドが一度Lightning Boltの直撃を喰らうが、その高いHPで耐えきる。
一方でスクリルのレオパルドがゴールドホラーの鋸攻撃で瀕死に追い込まれてしまう。
その頃、後ろで様子を見ていたアウストは近くの扉を開けようとしていた。
通路の先にも扉があり、おそらく繋がっていて背後に回り込めるだろうとの判断だ。
また、これだけ戦闘しても扉の向こうから何も出てこないので敵は存在しないと思っていたのである、が
アウストが扉を開けた瞬間、その中にいた粉砕機君ことオートマトン・パルバライザーが衝撃波を飛ばしてくる。
STに失敗し、スタンするアウスト。そこにもう一体のオートマトン・ハンマーがチャージアタック。
命中すればほぼ死亡という場面ではあったのだが、攻撃ロールの結果はナチュラル1。
何とか一命を取り留めるアウスト。でもスタン中。
ジェッダがHold Portalで扉を閉め、追撃をシャットアウト。
そうこうしている内に、ゴールドホラーとの戦いには決着がついていた。
一行は通路の先へと進むことにする。
そして、その先に甲板にあがる階段を発見する。
甲板に出た一行は船後部にメインブリッジと思われる所を発見する。
三階層の艦橋が見て取れる。その最上階がおそらくメインであろう。
しかし、デッキの広さに不安な物を感じたらしく、一行は上に上がることに慎重になる。
そこで透明化したアウストが一人で先行して調査することに。
デッキの上を進み、周囲を調べながら艦橋まで行く。特に異常はない。
艦橋の一階部分の扉を調べ、内部を確認。そこで一端皆の所に戻る。
報告した後、再び艦橋に向かい、Spider Climbを使って内部には入らず艦橋の外壁を上る。
三階まで行って、小さい窓から内部を覗くとそこに機械装置を発見した。
さらに、機械装置の前にはガーディアンと思われるモンスターが一体。
それは鎖で構成されたコンストラクト、チェーンゴーレムだ。
窓の外から一発矢を撃つと、それに反応して動き出す。
アウストが窓の前から移動すると、先ほどまでいた場所にチェーンの攻撃が見舞われた。
暫く時間をおいて再び窓から中を覗いてみると、チェーンゴーレムは所定の位置に戻っていた。
そこで一行は作戦を立てる。
スクリルとミゼルがロープでアウストとガレイドをつるして、窓の外から矢で射殺す作戦だ。
撃った後、すぐさま二人を引き上げることで反撃をかわし、時間をおいてチェーンゴーレムが所定の位置に戻ったところで以下繰り返し。
この作戦は上手く行き、なんの被害も出さずにチェーンゴーレムを撃破することに成功する。
#まぁ、まともに戦ったら被害は甚大であったでしょう。7d6ぶれーどばりあー…死ぬって
しかし、チェーンゴーレムが崩れた瞬間、船内に謎のアナウンスが。
館内放送「本艦は今から二分後に自爆します」
皆さんおおむね予想通りだったらしく、すぐさま脱出に移ることに。
しかし、まずはドックのハッチを開かねばなりません。
アウストはすぐさま三階のメインブリッジに向かう。
二階から三階へと続く階段は艦橋の外に飛び出た形になっており、外からすぐに三階に入れる。
ガレイド、スクリル、ミゼルは船首の方へと移動する。
ジェッダはAlter Selfを使い翼を生やすと、アウストのフォローへ艦橋に向かう。
フィオリーナは踵を返すと、急いで定期船へと走っていった。
アウストは艦橋内部へ入ると、メインブリッジの入り口の扉までやってくる。
扉を調べるとどうやら鍵がかかっているらしい。
Take10を試みるも開かず。出目で勝負である。
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鍵開けに取りかかってから6ラウンド目にしてようやく成功。
ジェッダがすぐさま扉を開く。
次のラウンドにアウストは室内に走り込むと機械装置のスイッチを入れる。
これでドックのハッチが開いて脱出可能に。
残り時間は一分。
その頃、甲板上には二体のゲルが現れていた。
艦橋の一階部分にいたのであるが、船内アナウンスを聞いて飛び出てきたのである。
彼等(?)は何事か囁きあうと二手に分かれる。
船内にある宝物を回収しようというのである。
さて、ここまでの冒険で収入に対して支出の割合が大きいPC達。
できれば船内にある財宝を回収したいところではありますが時間的に無理。
しかし、宝を集めたゲルをやっつければ手に入れる事ができるかも。
PC達「罠だ」
とは言え、宝の内容は例によって未決定なのでその場でDMが振って決めることに。
その結果…
まぁ、2万cpとかは兎も角…
+1フルプレート、サイレンスワンド、Bag of Holding(Type 1)、Ring of Protection +1、アート4等々…
現金も合計1.1kあり、なかなかに魅力的な感じである。
PC達「罠だ!」
罠だ罠だと言いながらも、可能な限りお宝回収を試みる一行。
とりあえず、船首に近い方にいたゲルとスクリル&レオパルドが戦闘に…
DM「んじゃー、パラライズ付きの触手攻撃が10回とバイトアタックが1回ね」
PC達「やっぱり罠だー!」
レオパルドがグラップルして取り押さえたものの、
数の暴力に耐えきれず、スクリルとレオバルドは麻痺してしまう。
しかも、スクリルは昏倒してしまう。
が、ゲルはお宝回収を優先している為に止めは刺さずにその場から去っていく。
#まぁ、もたもたしていると船が沈むしね
しかし、援護に来たガレイドとミゼルの追撃でこれを撃破。
スクリルはミゼルの回復で意識を取り戻す。麻痺はしたままであるが。
残り時間30秒。一行は急いで船首に向かう。
一方、定期船では。
戻ってきたフィオリーナはバリスタでハッチを破壊しようと試みていた。
しかし、その途中でハッチが開く。
船に乗っていたNPC達から歓声があがる。
船長は残りのPC達を待っていつでも出発できるように準備を進める。
しかし、一向に残りのメンバーが戻ってこない。
そして残りの時間が30秒に迫った時船長は決断を下す。
船長「ダメだ、もう脱出する!」
しかし、その言葉にフィオリーナが(まってましたとばかりに)
フィオリーナ「まって、みんながまだ中に!」
と訴える。
船長「むぅ…、よし後6秒だけ待とう…。だが、それ以上は待てない!」
残りの五人は船首で定期船が出てきた所へ飛び乗る気満々なのですが(笑)
ゲルのもう一体が艦橋から出てきた。
とりあえず弓で撃って攻撃するPC達。
と、どうやらしつこい射撃攻撃と仲間が殺された事が判り怒り心頭したらしく、PC達の方へと向かってくる。
これは逆にチャンスとギリギリまで射撃攻撃をするPC達。
ジェッダの放ったMagic Missleが止めとなり、限りなく船首に近いところに落下するゲル。
その足下にはホールディングバック(お宝入り)と+1フルプレートメイルが…
アウストとガレイドはそれを広いに走る。
が、重量がギリギリでアウストは拾ったらSPEEDが落ちる罠。
ちなみに自爆まであと2ラウンド。
結局バックと鎧の両方ともガレイドが拾って行くことに。
定期船はカタパルトを利用して、船外へと脱出。
ジェッダ、スクリル、ミゼル、レオパルドが次々に飛び乗る。
アウストとガレイドも急いで引き返して定期船へと飛び移った。
船長「よし、急速離脱だ!」
急ぎガレー船から離れる定期船。
そして、鈍い爆音と共にガレー船は海の藻屑へと消えていった。
それと同時に惑いの霧は晴れていった。
こうして、無事一行は生還することができた。
一路、ナンダ・カンダ島へと帆を向ける。
海での冒険の末、当初の目的であるナンダ・カンダ島に到着した一行。
そこで村の村長に出迎えられる。
が、今日はもう蟻退治は不可能である。
一行は一泊すると翌日蟻退治に出かけることにする。
そして、翌日。
DM「では、君達は蟻退治に成功したよ」
…すでにお気づきの事と思われるが、今回は導入で蟻退治と言って
すわ、フォーミアンか?と警戒させてその実海で巻き込まれて船内探索
ラスボス倒したら時限装置で、急いで脱出でドン。
と言う狙いでした。(どんな狙いだ?
とりあえず無事に依頼を果たすことができた一行。
報酬の80gpを受け取りフリーポートへと帰還するのであった。
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