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プレイした日:2003年05月11日
参加したPC:クラード、ジョルジュ、フロン、ボアディケータ、レイチェル
パーティレベル:9



カソネードという小さな村(GPリミット200gp)にやって来たPC達。
大河を望むこの村では河での漁が交易資源となっていた。
ところが、一週間程前から上流より流れてくる謎の黒い液体のせいで河が汚染され漁ができなくなっていた。
村長のナネシは上流にある古い遺跡が原因ではないかと考えていた。
そこで村長はPC達にダザールと言われるその遺跡まで行って調べてきて欲しいと依頼してくるのであった。

報酬は調査で200gp。
また、黒い液体が河に流れ込むのを止めてくれた場合には追加の報酬として魔法の杖をくれるという。
一行は遺跡の場所を聞いた後、準備をして出発する。
河に沿って上流へと向かう。特にエンカウントもなく3時間ほど進んだところで遺跡が見えてきた。

河のすぐ近くに崩れかけた古い遺跡が佇んでいる。
見てみると、遺跡のある場所の上流には黒い液体は見あたらない。
遺跡の近くの川岸から河に黒い液体が染み出すように流れ込んでいるのが見て取れた。
やはり原因はこの遺跡にあるようである。

一行が遺跡に近づくと110ft.の所で遺跡の入り口に5人のゴブリン達がいるのに気がつく。
ゴブリン達もPC達に気がついたらしく、その内1人が遺跡の中に駆け込んだ。
残った4人は下手くそな共通語で「帰れ、バカ」「ここは俺達の砦だ!」等と口々にわめき立てた。
また、手にジャベリンを持って戦闘態勢を整えている。

交渉は出来そうもないので戦闘に突入。
馬に乗ったジョルジュがチャージで突撃してCleaveしてGreater Cleaveして以下ry

1ターンでカタを付けると一行は強化系魔法などを使って遺跡に突入する準備をする。
遺跡の中から増援が駆けつけるかと思われたが、そう言った気配は無かった。
一行は内部へと侵入する。

入り口の階段は地下へと向かっており、暫く降りると25ft.×25ft.のホールに到着した。
内部は灯りは無く、荒れ果てていた。
階段の正面にある壁に扉がひとつある。
最初から判っていたことであるが、このパーティにはローグがいないわけで。

とりあえず、ジョルジュが先頭に立って進むことに。
扉を開くと、幅15ft.の通路が北に真っ直ぐ続いていた。
通路の両側の壁には古くてボロボロになったタペストリーがかけられていた。
長い年月の結果、黒くなってどういった内容が記されているかは読みとることは出来ない。

Detect Evilを使いながら前進。
途中、右手にわずかなEvil反応。壁の向こう側の様だ。
それは心にとどめながら、さらに前進。

その先は、通路の幅が5ft.になっていた。
狭い通路を抜けると、25ft.×25ft.のホールに出る。
ホールからは東の壁に15ft.幅の通路が再び真っ直ぐ続いていた。
ジョルジュはそちらに馬を進める。
#ちなみに、ジョルジュ、フロン、ボアディケータの3人は軍馬に乗っております。

後続の4人は狭い通路を抜けたところであった。
一番後ろにいたクラードが通路を抜けるか抜けない内に、両側の壁が動き出し迫ってきた。
通路は完全に塞がれて、戻ることは出来なくなってしまった。

一方、先行していたジョルジュは4人のサイボーグと遭遇していた。

通路の先は35ft.×25ft.のホールになっていた。
そこの南の壁にある隠し扉から4人のハーフクレイゴーレムファイターが躍り出てきたのである。
フルプレートを着込み、手にスパイクドチェーンを持った彼等はジョルジュ(の馬)に襲いかかる。
また、その内の1人は北側の壁にあったスイッチを作動させる。
すると、通路の一部の床がなくなり、落とし穴になった。

ちょうど穴の上にいたジョルジュの軍馬はSTに失敗し下に落ちてしまう。
ジョルジュ自身は床に飛び降りて、落とし穴に落ちるのは免れる。
そして、ハーフクレイゴーレムに反撃をする。
しかし、命中したものの全くダメージを与えられなかった。
フロンも矢を命中させるが、これも一切ダメージを与えられない。
Golembane Scarabを装備しているフロンの攻撃が効かないとなるとこれはDRではなく別の防御特性である。
P武器は無効と判断しB武器を用意する一行。

ジョルジュを援護するべくボアディケータは馬を走らせ乱戦の中に飛び込む。
一方、落とし穴を飛び越えられないレイチェルは仕方なく愛用の武器をクラードに貸し出すことに。
クラードはレイチェルからSpikesのかかったクオータースタッフを受け取って前線へかけていく。
フロンもスリングを取り出して援護射撃を行う。

ハーフクレイゴーレム達は強化人工神経をフル稼動させ加速状態になった。
#いや、単に特殊能力のHasteを使った訳ですが。
さらに、ダメージを受けてバーサークする。
暴れ出したハーフクレイゴーレムの攻撃でボアディケータの乗っていた軍馬は死んでしまう。

ジョルジュはブルラッシュでハーフクレイゴーレムの一体を落とし穴に突き落とす事に成功する。
しかし、落下ダメージでバーサークしたハーフクレイゴーレムは同じ穴に落ちていた軍馬に攻撃を開始する。
その攻撃で、ジョルジュの軍馬は死亡。

ジョルジュはさらにもう一体も突き落とすことに成功する。
やっぱり落下ダメージでバーサークするハーフクレイゴーレム。
そして、穴の下でお互いに殴り合うハーフクレイゴーレム達。
しかし、お互いの武器に対してダメージが一切通らないので決着はつきません。

その間にクラードの攻撃で残った二体は撃破して、どうにか一段落付けた。
かなりのダメージを受けていた前衛3人の回復を行い、体勢を整える。
未だに穴の下で殴り合い続けているハーフクレイゴーレム二体は放っておいても良いのだが、
軍馬の仇を討つべく、ジョルジュがクオータースタッフを手に落とし穴へと飛び込んだ。
多少負傷したものの、無事屠り仇を討つ。

そして、この戦闘のあと、クラードの躰がむくむくとLarge Sizeに成長した。
そう、ついにドラゴンの血が肉体へと影響を及ぼしたのである!

北の壁にあったレバーを操作し、床の落とし穴に蓋をすると、探索を再開する。
ホールには東側に扉があり、南にはハーフクレイゴーレム達が出てきた隠し扉がある。
一行はまず南の隠し扉の方へと向かう。

扉の先は20ft.×25ft.の部屋になっており、西の壁に扉がある。
その扉の先は5ft.の通路が25ft.ほど続いており、25ft.×25ft.のホールへと繋がっていた。
ホールには東西南北にそれぞれ扉があった。
北側の扉は落とし穴のあった通路へと隠し扉で繋がっていた。
西側の扉は鍵がかかっている。
とりあえず、ブレイクしてぶち破ると何やら機械室へと出た。
壁にはシリンダーや歯車が並んでおり大がかりな装置のようである。
さらに西側に扉があり進んでみると、やっぱりシリンダーやらパイプやら歯車やらがある部屋になっていた。
位置的に言って、先ほど壁が動いて塞がった通路のしかけの舞台裏の様であった。

最後に南の扉へ向かう。
すると南に向かって真っ直ぐの通路が延びている。
また、15ft.目の所で西に向かう脇道があった。
まずは脇道の方へ。

25ft.進むと扉があって行き止まりになっている。
Detect Evilすると、わずかな悪反応が…。
一行が中に踏み込むと、1人のゴブリンが驚いて縮み上がった。
とりあえず気絶させて捕らえてから、尋問する。

ゴブリンは命乞いをして、知っている事を全部話すと言う。
そうして聞き出した所によると、
仮面を付けた魔術師風の男が8人の仲間を連れて、森に棲むゴブリン達の集落にやって来た。
仮面の魔術師はゴブリン達にダザールの遺跡に案内するように命令し、また、見張るようにも命じた。
ゴブリン達はその命令を仕方なく聞き入れて入り口を見張っていた。
誰かやってきたら追い返し、また知らせるようにも命令されていたらしい。

仮面の魔術師はこの遺跡で何かの実験を行うと言っていた。
詳しい内容は判らない。

8人の仲間の内、4人は体格の良い不気味な戦士。既にPC達の戦ったハーフクレイゴーレム達。
残りの四人は甲冑を身につけたスマートな戦士。両手にレイピアを装備している。

一通り話を聞き終えると、ジョルジュはゴブリンを放免する。
ゴブリンは大慌てで、隠し扉から逃げ出していった。

ゴブリンのいた部屋の南側にも扉があった。
扉を開くと、20ft.×20ft.の部屋になっており、奥にテーブルがひとつあった。
テーブルのおいてある壁には張り紙がしてある。
読んでみると

『作業用Antimagic Field Scroll
 @危険がある場合使用すること
 A使用には注意すること
 B無駄遣いしないこと』

と記されていた。
テーブルの抽斗にはそれぞれArcane、Divineと書かれており中に一枚ずつスクロールが入っていた。
また、500gp相当の宝石と、+1のダガーも一緒に見つかった。
とりあえずそれらをもらっておいて、通路へと戻る。
そして南へと進んだ。

通路の行き止まりで西側に扉があり、その先には部屋があった。
部屋の西側にも扉があり、その先も部屋になっていたが何もない行き止まりであった。
#もっとも、入り口ホールへ繋がる隠し扉があったのだが、このパーティにはローグが(以下略

行けるところには全部行き、再びハーフクレイゴーレム達と戦ったホールへと戻ってくる。
そうして、今度は東側の扉へと向かう事にする。
ジョルジュが扉を開けると、トラップが発動した。
PoisonのスペルトラップであるがSTに成功し、難を逃れる。

扉の先はさらなる地下へと続く階段となっていた。
下りていくと、30ft.×20ft.のホールへと出る。
そして、南側に幅10ft.の大きな扉があった。
開けると、中は40ft.×45ft.の大きなホールになっており、五つの人影見えた。

それは仮面の魔術師と両手にレイピアを持った、甲冑を身につけた4人の戦士達であった。
仮面の魔術師はPC達を一瞥すると配下の4人にPC達を迎え撃つ様に命じて、奥の扉から去ってしまう。
4人の戦士、ニンブルライト達はその命に応じてPC達に向き直った。
一方、その間にPC達も戦闘準備をしていた。
#ShieldつかたりHasteしたりHeroism Posion飲んだりとか

戦闘開始。
高い機動力をほこるニンブルライト達は一挙にPC達に肉薄する。
やたらと広いクリティカルレンジの為、命中=クリティカルチャンスなわけで。
しかもHaste At Willなので最初からHaste状態というわけで。
#さすが、MM2の誇る萌えモンスターである
んが、どうにも命中率が悪い。
しかも折角命中してもクリティカル確定ロールで出目が腐ってひとつもクリティカルが発生しない始末。

そうこうしている内に、レイチェルにスマイトでへち潰されたり
ジョルジュにクリーブで連殺されたりして戦闘終了。しくしく…

一行は仮面の魔術師を追って奥へと進む。
その先は魔術師の研究室の様だった。
広い部屋の片隅に不気味な樹木が生えており、その樹木に数本の針が突き刺さっている。
樹木の周りには何かの測定装置と思われる機械。また部屋の隅にはテーブルとチェストが置いてある。
突き刺さった針からはどす黒い不気味な液体が吹き出ていた。
どうやら、樹木の樹液らしい。
溢れた黒い液体は床に広がり、地面や壁に染みこんでいっている。
おそらくこれが河にまで染み出して、河を汚染しているのだろう。
床に広がった黒い液体の中で、不気味な蟲がウゾウゾと蠢いていた。
仮面の魔術師はその様子を眺めながら何やら記録をつけていた。

仮面の魔術師はPC達がやって来たことに気がつくとゆっくりと向き直る。
ジョルジュがすぐさま研究を止めるように求めると
魔術師はもう少しで研究が終わるから待ってくれないか?と言ってくる。
それに対してDetect Evilで答えるジョルジュ。
反応はEvil。

もはや問答無用!(ゼンガー風に)
と言うわけで、ラストバトルに突入である。

イニシアチブをとった仮面の魔術師はHaste使い、ついでMagic Missileでジョルジュを狙う。
飛んできた魔法の矢の数は5本。少なくとも9レベルキャスターである。
ボアディケータはDispel Magicを使い、仮面の魔術師にかかっている魔法やSp、Suをディスペルする。
おもむろにELHを取り出してディスペル項目を確認するDM。
これにより、ShieldHaste等の魔法や幾つかのSpのディスペルに成功する。
#ああ、AC50が…39までダウンですよ。

再度のキャストを封じる為、レイチェルにSilenceをかけられたジョルジュが仮面の魔術師に接敵する。
しかし、仮面の魔術師は慌てずにフルラウンドアクションを使ってSilent SpellでHaste等を唱え直す。
#追加行動とACさえ得られれば、どうにでもなると思っていたんですよ、ええ。

ところが、
DMはうっかりCasting on the Difensiveの宣言を忘れたためにAoOを引く羽目になってしまう。
まぁ、それでも vs touch ACは34あるので平気だろうと思っていたのです、が

ジョルジュがNatural 20をふって命中。しかもグラップル。
Str10では対抗グラップルチェックで勝てるはずもなく。
結局そのまま組み付かれることに。
しかも、その後さらにピンにまでもっていかれもうどうにもこうにも。

もはや勝ち目が無くなったと判断した敵ソーサラーは無数の蟲になって地面に潜って逃げだした。
#Discorporateの能力。Ex能力だからディスペルされなくて安心

そう、この仮面の魔術師の正体はWorm That Walksだったのである。
#組み付いた拍子に仮面が外れ、その下から蠢き絡み合う蟲が覗いていた。
魔術師は捨て台詞と共に何処かに去り、一行は戦いに勝利した。

樹木に突き刺さっていた針を抜くと、傷口は瞬時に塞がり黒い液体が流れ出るのは止まった。
蠢いていた蟲は暫くすると動かなくなってやがて崩れ去ってしまった。
魔術師の残していったアイテムを押収し、一行は村へと帰還する。
戻ってみると、河に流れ込んでいた黒い液体は無くなっていた。

村長は大変感謝し、PC達に追加の報酬としてStaff of Size Alteration(20 Charge)をくれるのであった。
こうして無事、ひとつの事件を解決した冒険者達。
だが、仮面の魔術師は倒れた訳ではない。
いつか、再び対決の日がやってくるかも知れない。

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