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プレイした日:2002年07月07日
参加したPC:エリザベス、カーン、ギドバン、グレッグ、ディック、レベッカ


一人の少女が塔へと逃げ込んで来た。
10人ほどの野党が彼女を追っていた。
ちょうど表にいたギドバンと鉢合わせする少女。
強面のギドバンを見てその場で硬直してしまう(笑)。
一方、野党達も少女の逃げ込んだ先が例の塔だと気が付くと、慌てて逃げ去ってしまった。

少女は、その場に力無く倒れ込み、気を失ってしまう。
塔へと連れ戻り介抱する。
暫くして意識を取り戻した彼女はウニア族の巫女、カナと名乗った。
塔のメンバーが集合し、彼女の話を聞くことに。

カナが言うには今、部族が何者かに襲撃され大変な目にあっていると言う。
ウニア族は北方の高原地帯に住む少数民族である。
しかし、彼等は死の渓谷と呼ばれる場所に封印された邪悪な精霊を守護する役目を担ってもいた。
今回彼等の部族を襲った連中の目的は、その封印された邪精霊の復活のようだった。
一族の非戦闘員を人質に取り、戦士達を邪精霊の封じられた遺跡発掘の為に強制労働させているらしい。

襲撃してきた者達について尋ねてみると、オークやオーガ、ミノタウロスと行ったモンスターらしい。
そして、それらのモンスターを指揮していたのがローブを纏った四人組だと言う。
四人組はそれぞれ赤、蒼、碧、黒の四色のローブを纏っていたらしい。
そのうち、赤いローブを身に着けていたのがリーダーらしかったようだ。
それを聞き、相手はカルト・オブ・レッドファングの四賢者ではないかと推測を立てる。
カルト・オブ・レッドファングについては以前ある程度の情報を収集していた。
その中に、東西南北それぞれの方角の称号を持つ四賢者がいるらしい。
#全部で16人いるけど四賢者。
#そしてきっと他にも三魔将とか四天王とかいるにちがいない(笑)

部族の仲間の協力を得て一瞬の隙をついてカナは外に助けを求めにでたと言う。
幸い、彼女の脱走は気が付かれなかったらしい。
#野党達はカルト・オブ・レッドファングとは無関係である。
カナはアダマンタイトダガーとブルーダイアモンドを報酬として取り出し、部族の仲間を助けてほしいという。
PC達はもちろんそれに応じた。

まずは事前情報を集める。
カナから部族の集落や死の渓谷について情報を聞き、グレッグが鏡占いで集落の様子を探る。
人質達は族長の住む大テントに押し込められており、その周りをオークやミノタウロス達が見張っているようだ。
死の渓谷に関しては詳しいことは詳しい状況は不明。現場で確認するしかあるまい。
一行は準備を整え、ウニア族の集落に向けて出立するのであった。

カナの案内で集落付近までやって来た一行。
この辺りは高原で身を隠すのは難しい。
膝より少ししたまで生えた草と所々にある大きな岩だけが身を隠せる場所だ。
一行は大岩に身を隠し、カーンとレベッカが透明化してまずは先行偵察にでる。

集落は幾つかのテントが集まったものだ。
大テントの入り口の脇に二体のミノタウロス。
そこから少し離れた場所で9体のオーク達が鍋を囲んでいる。
姿が見えるのはこれくらいであった。
後の者はテントの中にいるのだろう。

大テントの裏側には見張りはおらず、死角になっている。
テントを切り裂いて人質を脱出させようとするカーン。
しかし、+2ダガーではテントに傷一つつけられない。
実はこのテントは魔法的な強化が施されており、一寸やそっとでは破壊されないシロモノであったのだ。

結局人質を助け出すには見張りを殲滅する必要がありそうだ。
一行は戦闘準備を整え、奇襲をかける。
オーク達をあっさりと蹴散らし、
4レベルバーバリアンミノタウロス達も危なげなく排除する。

素早く全滅させ、死の渓谷の方にいる部隊に連絡を取られる様なことはなかった。
とりあえず集落は解放出来たと考えて良いだろう。
囚われていたウニアの人々は皆無事な様子であった。
族長が代表してお礼を言う。
そして死の渓谷に封印された邪悪な精霊を復活を阻止してくれと改めて頼んできた。

死の渓谷は集落から2時間ほど行った先にある。
まずはカーンがCloak of the Batを使い蝙蝠に変身し、上空から様子を探る。
切り立った渓谷の合間に発掘作業を行っている集団がある。
崖に遺跡の入り口のようなモノがあり、その周りでそれを掘り出している男達。
彼等が無理矢理働かせられているウニアの戦士達であろう。

岩を掘り出す者達、掘り出された岩を運ぶ者達…
そしてそれを見張る多数のオーガ。
さらに遺跡の入り口らしき場所の前に三体のエリネス。
四賢者達の姿は見えない。
カーンとレベッカがエリネス達の会話を聞き拾ってみると
どうやら四賢者達は見つかった遺跡の内部に侵入し、封印された邪精霊の復活の儀式を執り行おうとしている様子。

敵はPC達が来ている事に気が付いた様子はない。
一行は作戦を立て、一気に急襲する。
エリザベス、カーン、ギドバン、ディックが空を飛び崖の上にまわる。
遺跡入り口の真上から直下降で仕掛ける算段だ。
一方グレッグとレベッカは地上から発掘現場に向かう。
レベッカは隠密しながら進むが、グレッグはそのままふらりと歩いていく。

グレッグが敵の歩哨に見つかるよりも早くレベッカの不意打ちの矢が飛ぶ。
そして敵の態勢が整うより早くグレッグがSpiritwallを作り出す。
それを見た敵は全員パニックに陥ってしまう。
#当然ウニアの男達も巻き込まれてパニックです(笑)

完全に敵が浮き足立ったところで崖上にかまえていたギドバン、ディックのツートップが急襲。
他のメンバーの援護射撃をうけ、一撃必殺の勢いで撃破していく。
30秒もかけずに制圧することに成功した。

ウニア族の男達を助け出し、後ろに控えていたカナに後は任せPC達は遺跡の中へと侵入する。
遺跡は先ほど見つかったばかりらしい。
四賢者達はPC達がやってくる数分前に遺跡に入っていったようだ。
PC達は四賢者の後を追うべくTrackする。

入り口から入るとホールになっており、四方の壁にそれぞれ扉がある。
足跡を追うと、足跡は三方それぞれ向かった形跡がある。
とりあえず東の扉へ向かうことに。

Otiluke's Dispelling Screenに見せかけた光の膜が通路の各所に張られている。
調べてみるが害は無さそうなので一行はそれを通り抜けて進む。
暫く進むと扉があった。
扉には鍵も罠も無いようだったが、ドアノブが熱い。
しかも扉の向こうからゴー、ちゅどーん!という炎が移動して爆発する様な音が聞こえてくる。

炎は右から左、あるいはその逆に移動している様で、この扉にぶつかっている訳では無さそう。
とりあえず扉を開けてみると、やはり巨大な火の玉が通路を移動して壁にぶつかっては炸裂しているようだ。
Energy Immunityで炎が無効のエリザベスが様子を見てみると、通路の左右に扉が見えた。
とりあえずここは後回しと言う事にして、最初のホールに戻る。

北の扉に進むと壁に壁画が描かれた部屋になっていた。
どうやらコアトルとウニア族との出会い、と言った伝承が描かれているようだ。
この部屋にも北に扉があり、さらに東にコンシールドアもあった。
さきに北に行くと、そこも壁画が描かれた部屋だった。
ここで描かれているのはコアトルと邪悪な精霊との戦いの様子だった。
この部屋には他には何もないようだった。
#ホントはシークレットドアがあったのだが発見できなかった。

前の部屋に戻りコンシールドアを抜けて先に進む。
しかし、HPが回復するお風呂と二つの宝箱を見つけただけで、他には何もなかった。
Detect Secret Doorsのワンドを使い既に通った場所を再度確認する一行。
しかし、何故か一番北側の部屋には行かなかった為、一番の近道の通路を見逃してしまう。

結局、隠し扉を発見できず一行は最初のホールまで戻り西へ向かうことに。

左右に石の扉が並んだ細い通路が続いていた。
石の扉には鍵穴はなく、また開けることが出来なかった。
Clairvoyanceでカーンが石の扉の中を覗いてみると小さな部屋になっていて奥の壁に魔法陣が描かれていた。
また、石の扉を調べてみると、どこかの扉と連動して開くようだった。
Unseen Servantを使って片っ端から石の扉を開けようと試みると、通路の真ん中辺りにあった石の扉は開くことが出来た。
と、同時に他の扉も一斉に開き、魔法陣を結んで電撃が走るのであった。

その通路の先は3ft.程しかない細いクネクネと折り返しの連続の通路になっていた。
しかもOtiluke's Dispelling Screenに見せかけて光の膜が10ft.毎にはられている。
レベッカとグレッグが先行して様子を見に行くことにする。
レベッカがSearchしながら進み、その後ろをグレッグがDetect Magicを常動にして続く。

暫く進んでいくと、突然天井が下りてきた。
どうやらトラップにかかってしまったようだ。
二人は急いで通路を引き返す。
間一髪でぺしゃんこにされるのを免れ、他のメンバーと合流する。
しかし、通路は塞がれてしまい進むことが出来なくなってしまう。
#まぁ、色々と考えて狭い回廊で、複合デストラップを作ってみる。
#しかし、Song and Silenceを特に見ずにデザインした為、CRがえらいことに。
#真面目に計算するとどうやらCR23とか4とか…
#しかも戻る方向にPCが逃げたため、第二、第三の罠は発揮されず。
#うーむ、未だにトラップを上手く扱えない…
#と、言うか以前も何の気無しに出したトラップが予想外に高いCRだった事があったような…
#いかん、学習してないぞ、私(TT)

一行は炎の通路まで引き返し、そこを通り抜けることにする。
エリザベスが通路に出てとりあえず一方の扉の前まで移動する。
扉には鍵はかかっていないようなので開けてみると、そこは大きな部屋になっていた。
そして、そこには二頭のゴルゴンがいた、が
エリザベスにぶつかって炸裂する火の玉のSpreadダメージを喰らいまくってこんがり焼けてしまう。

エリザベスは炎の回廊の反対側の端へ移動し、そこにある扉も開けてみる。
そちらは狭い部屋で更に奥に扉があるが、中には何もいなかった。
エリザベスはさらに奥へと進む。
扉の先も部屋になっており、奥にレバーがあった。

エリザベスは一端皆の所に戻ると専門家(カーン、レベッカ)とレバーを動かしたものかどうか相談する。
おそらく炎の回廊の炎を止めるためのレバーであろうと言う事で動かしてみることに。
はたして、レバーを動かすと、行き交う火の玉はぴたりと止まるのであった。

大部屋にはシークレットドアとコンシールドアがそれぞれ一つあった。
カーンが調べてみると、シークレットドアの先は通路で、コンシールドアの先は水が一面に張られた部屋だった。
水が一面に張られた部屋の方に進み、さらに調査を続けるカーン。
すると、更にコンシールドアを発見。
その先を覗いてみると…
なにやら扉の前に二体のイフリートが居座ってます。

どうやらその扉の先が邪精霊が封印された祭壇の間の様だった。
おそらく四賢者達はすでにたどり着き、儀式を始めているのだろう。
PC達は最後の戦いに挑むべく、魔法を使い準備する。
と、祭壇の間の方からも何やら呪文の詠唱が聞こえてくる。
PC達が来たことを察知したらしく、迎え撃つ準備をしているようだ。

PC達は壁をぶち抜いて襲撃をかける。
イフリート達は扉の前を守るように命じられているのかその場に留まったまま応戦してくる。
が、透明な存在を見破れないイフリートはいい感じにSneakを喰らったりして滅んでいく。

一行は部屋の中へと向かう。
エリザベスがGreater Commandを使い“Die”を命じる。
室内にいた姿の見えていた四賢者の内の三人が呪文の対象となっていた。
蒼のローブはSRによって無効化されたものの、赤と碧のローブの二人はSTに失敗し呪文の影響を受けてしまう。
しかし、Protection form Goodの影響で一時的にコマンドの命令を無視している様だ。

四賢者達もChain Spelled Dispel MagicEnpowered Sonic Fireball、Smite Good等で反撃してくる。
しかし、飛び込んできたグレッグのMinor Globe of Invulnerabilityにより赤と碧のローブが昏倒。
さらにImproved Initiativeで隠れていた黒ローブもSee Invisibilityで見つけたレベッカの一撃で倒される。
最後に残った蒼ローブも、また力つきた。
#他にも敵はエリネスとオーガメイジ×2がいたのだが、やっぱりあっさりやられていった。
#もっとも、オーガメイジは赤ローブの放ったEnpowered Sonic Fireballに巻き込まれたんだが。
#味方もろもとってのは、悪の魔法使い的には良いのだが、戦術的に激しく間違っているな(笑)。

戦いの最中、一瞬邪悪な精霊が蘇ったかに思えたが、結局封印に囚われ、その姿を消した。
邪精霊を解き放つ、儀式の最後のパワーワードを唱えられる前に四賢者達を全て倒せたからであろう。

こうしてPC達はウニア族の危機を救い、カルト・オブ・レッドファングの野望をまた一つ砕いた。 
一行はウニア族からささやかなるもてなしを受けた後、帰路へとつくのであった。

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