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プレイした日:2002年06月01日
参加したPC:リン、(シェザリエ)
NPCとして出演:キース、クラリオン、シェザリエ、ハプサン、ビトン


前回の冒険で王都にやって来ているリン。
王都のSt.Cuthbert神殿に挨拶に行こうと出かけていく。
神殿の前までやってくると衛兵とフード付きのボロを纏った人物とが何やら言い合っている。
「えーい、もう帰れ!」と乱暴にボロを纏った人物を突き飛ばす神殿の衛兵。
突き飛ばされたボロを纏った人物はその弾みで後ろに倒れてしまう。
神殿の衛兵の乱暴な所行に反感を憶えつつ、突き飛ばされた人物を助け起こそうとするリン。
倒れた拍子にフードがめくれその素顔が見えてみると、かなりの美青年であった。
助け起こされた彼は礼を言うと、礼儀正しく自分の名をステファンと名乗った。
何があったのか聞いてみると、彼は回答をはぐらかし、自分で見つけてみなさい見たいな事を言って去って行く。

とりあえず、当初の目的通り神殿に挨拶するため入り口に向かうと、衛兵が何の用だと行く手を遮る。
身分と名前を名乗り、神殿に挨拶に来たのだと告げると、衛兵は悪びれもせずに偉そうな態度でリンを中に案内する。

さて、中に案内されてみると、いや外に来た時から、神殿の外観からしてそうだったのだが。
神殿の内、外共に無駄に豪華に金をかけて飾り立てられている。
案内された部屋の中も無駄に豪華だ。

暫く待っていると、豪勢な服を着て指には宝石の付いた指輪をいくつもはめた小太りで鷲鼻で額の後退した男が入ってくる。
コイツ誰?と行った感じでぽかんと男の入室を見守るリン。
そしてこのオヤジはワール・モーン司教と名乗った。
…どうやらこのオヤジが偉い人らしい。

ワール司教と挨拶を交わすリン。
暫く会話した後、ワール司教は歓迎パーティをやろうとか言い出す。
リンの意見を全く無視してパーティを開く気満々で退室するワール司教。
呆然として取り残されるリン。

気を取り直して神殿の中を散策してみると、一人の僧侶が話しかけてくる。
少々おどおどした感じの彼は、
金持ちから多くのお布施を取り、貧乏人は相手にしない
無駄に見栄えを良くするためにお金をかける
兎に角お金が一番
と言うようなワール司教の態度はSt.Cuthbartの僧侶としてどうかと、疑問を提言してくる。
いや、直接ワール司教に言えば良いと思うのだが、彼にはその勇気が欠けているらしい。
…ほんとにここはSt.Cuthbartの神殿なんでしょうか?

もやし君(さっきの彼は名乗ったが、リンはそう心の中で命名した)と別れたリンはその後も神殿内を散策する。
すると、神殿内部にやたら豪華な区画とそうでない区画とがあることに気が付いた。
さらに、豪華な区画にいる僧侶達はみな必要以上に豪華な身なりをし、金持ちっぽい来訪者と話をしていたりする。
一方、そうでない方はまぁ、普通の身なりだがどことなく精彩を欠き、覇気がない。しかも何か暇そうだ。

暇そうな彼等に話をしてみると、どうやらワール司教に意見して仕事を干されてしまった様子。
ローフルな彼等は仕方なく従って神殿のはじっこで小さくなっているのだった。

そんな神殿のあり方に憤慨したリンはワール司教に文句を言う事を決定し、一端宿屋まで戻る。
リンが戻ってきてみるとシェザリエとクラリオンが食堂の奥で何やら爺さん達と酒を飲んで歌ったり踊ったりしている。
他のメンバーは最近起きた娼婦や浮浪児が行方不明になったという事件を調査しているらしい。
自分の部屋に戻り武装を整えるリン。反抗の意志の現れを示すためである。
シェザリエに司教と喧嘩してくると告げて宿屋を出ようとすると、先ほど神殿で出会ったステファンとすれ違った。
軽く挨拶をしてリンはワール司教のいる神殿に急ぐのだった。

神殿にたどり着き、再びワール司教と面会するリン。
外面だけを飾り立てる様なことはよろしくない、
北ではオークの軍勢が攻めてきて大変な時期である、
St.Cuthbartの僧侶として真に力を入れるものがあるだろうと、提言するリン。
しかし、ワール司教はお金がたくさんあればどうにかなるよ、とまるで無関心。

と、そこへ来客を告げる僧侶がやってくる。
部屋の隅を見るとフード付きのボロを纏ったSmall Sizeの人影が。
いや、よく見てみるとハーフリングやノームではなさそう…なんか、…カエルみたいな、カエル?
ワール司教は来客と話をするそうなのでとりあえず退室するリン。
外で待っていると部屋の中からワール司教の驚いた声が聞こえる。
「なに、研究所が壊滅しただと?!」
研究所…壊滅?
カエル、研究、壊滅…ポク、ポク、ポク、チーン!

すかさず扉に耳を当ててみると
「ではヒドラは?バルムントの約束にまにあわんではないか」
「それについては、代用品を用意するケロ」
などと怪しい会話が行われている。
Detect Evilを行うと、室内から悪パワーFaintなオーラが感知出来るではないか!

室内に飛び込むリン、驚くワール司教と謎のカエル。
そしてリンはワール司教に、そっちにいる者は邪悪です!と注意する。
ワール司教は残念そうに人を呼ぶと、武装した衛兵がすぐにやってくる。
そしてリンは彼等に取り囲まれてしまうのだった。
驚くリンであったが、当て身をくらい気を失う。
そして、気が付くと装備を全て取り上げられ、牢屋の中に入れられていた。

鉄格子ごしに外を見回してみると、通路沿いにいくつも牢屋があるようで、中に女性や子供が囚われている様だ。
向かいの牢屋に囚われている女性にここは何処か?と声をかけて見るも、彼女も判らない様子だった。
しかし、彼女も捕まってこの場所に連れてこられた様で、他の人達も同じだという。
そして、恐ろしい鬼がやって来てはどこかに連れて行かれて二度と戻ってこないと言う。
そんなことを話している内に黒いローブを纏った魔術士風の男と2体のオーガがやって来て向かいの女性を連れて行ってしまう。
Holy SymbolやMaterial Components、Divine Focusも取り上げられて魔法を使えないリン。
牢屋の中から暴れる以外、手の出しようが無い。
結局、嫌がる女性は無理矢理取り押さえられ連れて行かれてしまう。

何とか脱出をしようとあれこれ思案するリン。
ぎゃいのぎゃいのと騒いでいると牢番とおぼしきオーガーが静かにしろと言ってくる。
それをBluffで挑発すると見事に引っかかって怒り出すオーガ。
牢をガンガン殴るオーガだったが、突然ずるずるとその場にくずおれる。
見るとその背後にステファンが、しかし何故ここに?

助けに来たと言うステファン、オーガから鍵の束を奪い牢を開ける。
話は後にして脱出しようと言うステファン、だがその場に響く声。
声の主は蛇の髪の毛にコウモリの翼を持つ怪しげな女性。その背後には二体のオーガ。
「貴様はハーフフィーンド/ハーフメドゥーサのエキドナ!」と呻くステファン。
「やってくると思ったぞえ、ステファン」と怪しく微笑むエキドナ。
どうやらこの二人、何か因縁があるらしい。
あの女の目を見るなと注意するステファン、自身も目をそらせつつじりじりと後退する。
そして二体のオーガがリンとステファンを取り押さえようと迫ってくる。

牢番のオーガが持っていたHuge Clubを拾い上げ迎え撃とうとするリン。
愛用のSpiked Chainで無い上にHuge Sizeの武器、取り回しは困難だが戦えない訳ではない。
牢屋の中で武器を振り回すオーガー、その一撃が床を叩いたとき、床にひびが入り、崩れ落ちた。
そしてそこは、何故か古代の遺跡と繋がっていた。
崩落に巻き込まれるリン。
ステファンはその遺跡は街の下水道と繋がっているはず、この場は自分がくい止めるからそこから逃げて応援を呼べと言う。
「来たれ、我が鎧!」と叫んでフルプレートアーマーを装着して戦うステファンを信じダンジョンを進むことにするリン。

#ファイナルファンタジー的ムービーシーンを終えて、メインのダンジョンに挑むリンであった。

リンが落ちた場所は一寸した部屋になっており、がらくたが転がっている。
捜索してみると使えそうな物が幾つかあった。
見つけたハーフプレートを着込み、MWシミターとホーリーウォーター、アシッドフラスコを持って扉の外へ。
同じく部屋の中で見つけたランタンで照らしてみると、10ft幅の通路が左右に続いている。

出口を求めて探索を開始する。 
長い長い直線回廊を進んで暫くすると扉がある。
開けてみると、大きな部屋で内には八体のスケルトンが!
本来ならターンアンデットで一蹴出きるが、ホーリシンボルが無い。
仕方なく撤退戦で囲まれないように注意しながら戦う。
多少の傷を負ったが、何とかこれを撃退する。

スケルトンのいた室内を探索して見るも出口は見つからない。
仕方なく別の場所へ移動。
通路をさまよっていると、鍵穴のある赤い壁と青い壁を発見する。
しかし、鍵が無いので放置、別の場所へ。

とある扉の前にさしかかると部屋の中から歌声が聞こえてくる。
言語は不明だが、何か神聖な感じをうける。
どことなくSt.Cuthbart神の賛美歌とフレーズがにているような気もする。
思い切って扉を開けてみると突然頭上からバケツの水が!
そして室内ではランタンを持った小さな天使が悪戯成功とばかりに喜んでいた。

St.Cuthbart神に仕えるCelestial、Lantern Archonのランと言うのがその悪戯好きの天使の名前だった。
何でもいたずらが過ぎてSt.Cuthbartに地上で修行してこいとか言われたらしい。
…悪戯の修行でしょうか?(笑)

ランはリンに何でこんな遺跡にいるのか不思議そうに聞いてくる。
リンはここにくるまでに至った経緯を話して聞かせる。
するとランはそんな悪い奴らは放っておけないとリンに協力する事を申し出るのであった。

ランからHoly SymbolやMaterial Components、Divine Focusを貰うリン。
これでDivine Spellsを使うことが出きるようになって一安心。
早速Bull's StengthCureで強化と回復を行う。

出口に向かって探索を再開する二人、残念ながらランも遺跡の出口は知らないらしい。
兎に角調べられる限り、調べるしかない。
通路の途中に新たな扉を発見、スタックされた木のドアを破壊して中に入る。
その室内で二つの鍵を発見、何かに使えるかもしれないと持っていくことに。

部屋から出て通路を進む。
すると、通路の行き止まりにある扉に出会った。
とりあえず中の音を聞いてみるリン。
すると、何かのうなり声が…。
危険を感じたリンはこの部屋に侵入することは止め、引き返し別の通路を行く。

そしてリンは通路の途中にある、鉄の扉の前にいた。
扉の中から音は聞こえない。
しかし
この鍵もかかっていない鉄の扉がイヤな予感をかき立てていた。
逡巡したあげく、意を決して扉を開けるリン。
そして予想通り発動するSpiked Pit trap(40ft. deep)。
飛び退くことかなわず、そのまま落下する。
底の棘は鎧で防いだものの、落下によりかなりの重傷を負う。
傷は魔法で回復したが、上に上る手段がない。
ランが心配して飛んでおりくる。

残念ながらランはリンを持ち上げて飛ぶことは出来ない。
落とし穴を這い上ろうにもよほどClimbのスキルが高くないと不可能だ。
運良く登り切れる可能性もあるが、途中で落下する危険性の方が高い。
何かロープの様な物があれば何とかなるのだが。

ランが扉の中の室内をランが見てみると、チェーン、ベンチ、カーペット、シャンデリアを見つける。
ベンチ…カーペット、それだ!
カーペットをランがレーザで細く切ってロープの代用にする。
それをベンチに巻き付け、固定させるとリンはカーペットを伝って落とし穴から脱出する事に成功する。

危機を脱したリンはさらに探索を続ける。
また新たなる扉にたどり着き、注意して開けると部屋の中にファンガスが。
いきなり突っ込んでくるヴァイオレットファンガス。
触手の一撃が命中し、さらに毒をくらいStrとConが低下する。
次のターンにフルアタックをくらうのは危険すぎるため全力で攻撃する事を決めるリン。
St.Cuthbart神の力を得てSmiteを叩き込む。
その一撃で何とかヴァイオレットファンガスを屠る事に成功する。
ランが残ったシュリーカーをレーザーで焼き払い、室内を探索する。
しかし、お金しか見つからなかった。

部屋をでて遺跡を進む。
新たな扉を見つけ開けてみるとポイズンニードルが、さらに扉の中に六匹のダイアーラット。
しかし、毒針を鎧で弾き、Sound Burstでダイアーラットを一気に四匹を片づける。
さらに残った二匹もCleaveで一掃する。
しかし、その室内も空で出口はなさそうだった。

ほとんど遺跡を探索しつくし、残るは最後の扉。
開けてみると、最初にこの遺跡に来た部屋と同じ様な倉庫だった。
幾つか使えそうなアイテムを発見するも出口に至る物ではない。

あと探索していないのは、内部に危険な存在が潜んでいそうな扉だけ。
そこに行くかどうか悩むが、その前に赤と青の壁に鍵を使ってみることにする。
赤い壁と青い壁それぞれに鍵を差し込んでみると壁が開き、何やら装置が動き出す。
しかし、装置の一部に使われているチェーンが切れており上手く動かない。
たしかどこかの部屋にチェーンが落ちていたはず。
すぐさまチェーンを拾ってきて装置に組み込む。
すると、遺跡の何処かで何かが動く音が聞こえた。

音の聞こえた方に進むと、長い通路の先の行き止まりに階段が現れていた。
そこを上ると王都の地下下水道の様だった。
梯子をみつけ登り、ついに脱出に成功した。

#後はエンディングムービーシーンである

地上に戻るとそこにたまたまクラリオンとシェザリエ、宿屋で見かけた老人達が歩いてくる。
リンを見つけ何があったのかと聞いてくると、リンは事のあらましを話した。
すぐさまリンに協力することを了承した酔っぱらい集団はリン、ランと共に悪のアジトに乗り込む。
そこにキース、ハプサン、ビトンもやってくる。
どうやら行方不明事件をおっていた彼等もこのアジトに行き着いたらしい。

アジトに乗り込み囚われていたステファンや女性、子供達を助け出しオークやオーガ共をやっつけていく。
しかし、敵の首領であるエキドナや副首領、ハーフドラゴンのオーガのタルカスはテレポートで逃げてしまう。

残党から事情を聞きアジトに残った証拠をあつめるとワール司教がこの件に関わっていた事が判明した。
リンとステファンはすぐさまワール司教のもとに行く。
二人の出現に驚くワール司教。
ここでステファンは自分がChurch Inquisitorであることを明かしワール司教を断罪するのであった。
ステファンはリンにお礼を言い、事件は一応の決着が付いた。

#こうしてリンは教会の不正に触れChurch Inquisitorになる前提条件を満たすのであった。

***

その後、遺跡に残った最後の扉の中について。
リンがDetect Evilしてみると悪反応が…。
邪悪が潜んでいると判った以上、後には引けない。
そこでリンはシェザリエを連れて中に潜む存在を倒しに行くのであった。

まず呪文で完全に強化してから遺跡に挑む。
扉の前まで進み、リンが扉を開け、シェザリエが飛び込む。
すると、そこにいたのはWyrmling Green Dragon!
まだ小さいとはいえ放っておけば後々大変なことになる。

うなり声をあげて対峙するグリーンドラゴン。
しかし、シェザリエの放ったStunning Attackであっさりとスタンするグリーンドラゴン。
すぐさまリンが飛び込んできて必殺のSmiteを叩き込み瀕死に追い込む。
次のラウンドにシェザリエがとどめを刺し、ドラゴンはあっさりと倒された。

そして二人は遺跡に転がっていたアイテムを持ち帰って売却し幾ばくかのお金を手に入れたのだった。

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