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プレイした日:2002年05月26日
参加したPC:キース、クラリオン、シェザリエ、ハプサン、ビトン、リン


これまでの冒険で高価なマジックアイテムを得ているPC達。
しかし、TOWNのGPリミットが3000gpであるため売却することが出来ない。
そこでかねてより王都にでて売却しようと計画を立てていた。
湖を越えて水上伝いに王都に出発しようと準備するPC達。
そんな彼等の前にエリスというパラディンが訪れたのだった。

彼の話では湖の途中の島に古いハイローニアス神殿の遺跡があるという。
嘗ては温泉の湧き出る巡礼地としてにぎわいを見せたが今では廃れてひさしい。
その神殿をホスピタル騎士団が使う予定があるらしい。
ところが、その神殿の周辺に怪しげな噂がある。
曰わく、大きな影が見えた。
曰わく、怪しげな人影が。
曰わく、船が襲われた。
エリスはPC達に王都に行く途中で島によって神殿を調査し、危険な存在は極力排除してほしいと頼むのであった。

依頼を受けることにしたPC達。
船を件の島に寄港してもらって調査を開始する。
(船の船長はすでにエリスから島に寄るよう頼まれていたのだ)
さっそく島にある村で神殿に関する情報を収集するPC達。
やっぱり怪しい噂を耳にする。
どうにも廃墟のはずの神殿に何者かが潜んでいるのは間違いなさそうだ。
他にも神殿の構造に関しても話が聞ける。
神殿内部は半地下状で温泉のプールがあり、魔法の灯りが点いてる為明るいらしい。
また、地下にどうやら温泉源の地底温泉が広がっているという事だ。

神殿のある場所は村のある島から陸続きにはなっていない為、船でないと行けない。
そこで村一番の勇敢な漁師サムソンに船を出してもらい神殿に向けて出発する。
小舟で移動すること数分、もうすぐ神殿のある島に上陸しようかと言う頃…。
水面に怪しい影が!
そして、
ざばばばばば〜
どかーん!
ぼちゃん
体当たりしてくる巨大なワニ。そしてその衝撃で水面に落ちるキース。
大量の武器を持つキースはその重みでどんどん沈んでいく、しかも隣にはワニ!
しかし、他のメンバーの総攻撃の前にワニあっさり撃沈。
何とか溺死を免れる事ができたのであった。
倒したワニを調べてみると何やらネームプレートが
“ジョアンナ、メス、3歳”
神殿に潜んでいる連中の飼いワニであろうか?

その後は遭遇も無く島に上陸。
嘗ての船着き場から丘の上の神殿跡まで道が続いている。
キース、クラリオン、シェザリエ、ビトンの軽装無音の四人組(通称、特殊部隊)が先行して様子を見る。
…パーティの過半数が先行しているのだが、まぁ気にすまい。
神殿の入り口に到着するも特に変わったところはない。
隊列を組み、中へと侵入する。

内部は広いホールになっており、床が20ft下低くなっている。
入り口から10ft幅の階段が続いていて下に降りれるようだ。
ホールの内部は魔法で明るく見通しが効く。奥の左右に扉があるようだ。
しかし、ハイローニアス神殿のはずだが何故か巨大なカエルの像が祀ってある。
奥に巨大なのが一つ。左右の壁に小さいのが沢山並んでいる。
シェザリエがBlibdoolpoolpの像ではないかと気が付くも何故こんな物がここにあるかは不明。

とりあえず進んでみると、小さな像のうち二体が動き出して襲ってきた。
応戦するPC達。でも、この石像ダメージリダクションを持っており一部メンバーの攻撃がぬけない。
そうこうするうちに奥から五体のカエル人間が駆けつけてくる。
シミターとラージシールドを構え、スプリントメイルを着込んだカエル人間だ。
クラリオンがSleepを放ち一体を眠らせるも、すぐに起こされてしまう。
すぐに戦いに加わってきて乱戦状態に。
こいつ等はダメージリダクションは無いけれど、変わりに高いナチュラルアーマーがある。
おかげでPC達の攻撃がなかなかヒットしない。
さらに怪しい技を披露してくるカエル人間達。
カエル人間とカエル人間の間に電撃が走る!
手こずるPC達であったが、転ばせたり、フランキングしたりして攻撃を加えて行く。
じわじわと優勢に持ち込み、何とか撃退することが出来た。

カエル人間達が出てきた扉の方に向かうPC達。
何かが潜んでいる様子もなく、さらに奥へ。
すると、そこには緑色の湯を張った温泉プールが。
何か潜んでやしないかと怪しむ一行だが、どうやら何もいないようだ。
部屋を探索すると隠し扉発見。さらに奥へと進む。

すると、小さな図書室があった。
入り口に以上は無いので入ろうとする一行。
と、
『侵入者発見。防衛システムが作動します。一分以内に脱出してください』
どうやら、罠を見つけきれなかったようだ。
しかし、1分あるならと、室内に飛び込んで調べたり、罠を強制的に止めようとしたりするPC達。
首尾良くトラップの強制解除に成功するも…罠は発動する寸前だった。
一分と言うのはブラフだったのである。しかも、中にある本は全部意味のない物。
完全にトラップ部屋だった様だ、危ない危ない。

図書室の近くに隠し扉を見つけ、今度はそちらに進むことに。
扉を調べて異常ない事を確かめて開くと、扉の先に白衣を着て書類の束を抱えたカエル人間が!
非戦闘員と見て取って捕らえて情報を聞きだそうと、おどりかかるも…
つるっ!
なんと、カエル人間の躰は滑りやすい油で覆われているではないか。
これは滑ってとても捕まえられそうにない。仕方なく攻撃すると一撃でお亡くなりに…。
幸い(?)奥にもう一人おり、そっちを脅して降伏させると情報を聞き出す一行。

どうやらこのカエル人間達は南方の湿地帯からやって来たようだ。
ここで何をしているのかと聞き出すと、南方生物の兵器転用計画とやらを押し進めているらしい。
彼等の持っていたファイルをためしにみてみるとよろしくない生物の実験レポートが。
五つ首の生物が地下の温泉にいるらしい。危険だ、危険すぎる。
こんな連中を野放しにしておく訳にはいかない。
組織の規模を聞き出すと全部で20人くらいらしい。
しかし、首領は部下10人ほどを率いて現在王都に買い出しに出ているという。
この施設に残っているのは実質、副首領と参謀だけのようだ。
二人の実力を聞き出すと、副首領は隠密技能に丈、参謀は魔法を扱うという。ローグとウィザードというわけだ。
必要な情報を聞き出した後始末して、部屋の探索を行うPC達。
実験の試料と思われる物がいくらかあり、証拠品として一部押収する。
部屋の奥には培養槽があり、中にワニの物と思われる卵が五つと、何だか判らない卵が一つ。
こんな物が孵って村に被害が出てはたまらないので、培養槽ごと破壊する。
その他にめぼしい物は見つからず、ホールに戻ってもう一つの扉に向かうことにするPC達。

緑色の湯の張ってある温泉プールの場所まで戻ってくるとビトンが何かに気が付く。
透明化した者が潜んでいる!
危ういところで奇襲を免れ、戦闘に突入する。
素早くビトンがグロウパウダーを使って敵の姿を浮き彫りにさせると二人分の姿が。
この二人が恐らく副首領と参謀であろう。
まだ攻撃が20%の確率で外れるが、見えないより全然マシだ。
敵の一方が突っ込んで来るがUncanny dodgeを持つキースにはSneak attackは効かず致命傷を与えられない。
突っ込んできた方がローグと見切ったキースは奥にいるウィザードに接敵する。
魔法を使われてはたまらないのでレイジして攻撃をたたき込む。
クリティカルヒット!、さらにSneak attackの追加ダメージ!
あわれ敵参謀はMassive Damageを叩き込まれなんの活躍も出来ずに瞬殺されてしまう。
一方、攻撃したことにより姿の見えた副首領、次のターンには不利を悟って逃走に入る。
しかし、カエル人間、SPEEDは20ftしかなかった。
PC達は6人中4人までがSPEED40ft以上。
逃げ切れるはずもなく、その次のターンに倒されるのであった。

これで神殿にいるカエル人間達は全滅させたことになる。
残るは地下にいるらしい五つ首の怪物だけだ。
ホールに戻りもう一方の扉を進んでゆくと、はたして奥に地下へと続く階段があった。

階段をおりきると10ft幅の通路になっていた。
暫く行った先で左に折れ曲がっている。
そこから鏡で覗こうとしても、温泉からでる湯気で鏡が曇ってしまう。
そこで油を使って鏡の表面をコーティングすることに。
あくまでも直接覗くことを嫌がるPC達であった(笑)。
さて、観てみると40ftくらい通路が続いており、その先は広大に広がる地底温泉になっていた。
そして、その温泉で泳いでいるHuge sizeのクリーチャー。
五つ首の怪物である。
敵の姿を確認したPC達は戦闘準備を整え通路の先へ飛び出す。

先制して何発か矢をあてる。が、何かおかしい。
こちらに気が付いてやってくる五つ首の怪物。
しかし相手は巨体なので10ft幅の通路に入ってくることは出来ない。
通路の奥からどんどん矢を射かけるも、どうも効いている様子がない。
ならばとキースとビトンが接敵し首を刎ねる。
どうやらこれは有効な様子でどんどん首を刎ねることに。
しかし、暫くすると刎ねた首の根本から二本の首が生えてくるではないか。
さらに炎のブレスまで吐いてくる。しかも全部の首が同時にだ!

敵の能力を把握できずに兎に角攻撃を繰り返すPC達。
射かけた矢はどう見ても通用しておらず、ダメージを受けている様子はない。
気が付くと、敵の首の数が六本に増えている…。

只の力押しでは埒があかないので、刎ねた首の傷口を焼いてみる作戦に出るPC達。
火をつけたトーチやランタン用のオイルを準備して首を刎ねる。
そして、その傷口めがけてオイルを投げつけたり、トーチを当てたりして炎で焼く。
はたして作戦は上手く行き、そこから再び首が生えてくることは無かった。

耐火炎用の呪文とEvasionそして単純にHPで炎のブレスに耐えながら、首を落として傷口を焼いていく。
そんな攻防が延々と続き…それは、戦闘が始まってから24ラウンド目だった。
ついに十三本目の、最後に残った一本の首を落とすと、怪物はドウと地に伏した。
倒れた怪物を調べてみると、はやはりネームプレートがあって
“ジョセフィーヌ、メス、12歳”
とあった。
十二年生きた恐るべき怪物もここで永遠の眠りにつくのであった。

こうして神殿にある現状対処しうる全ての脅威を排除したPC達は村に帰還し、翌日王都へと向かう。
王都に到着してみるとシルバードラゴンに乗ってエリスがやって来た。
首尾を報告すると彼はPC達に礼を言い、去って行くのだった。
その後PC達は当初の予定通り、高価なマジックアイテムを売り払い大金を手にしたのであった。
(そしてその金で必要なマジックアイテムを購入するのであった。)

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