■浴場視察
・ハンディ粉塵計/光散乱式粉塵計 「あれ?オヤカタさん?どうしてここに?」 勿論浴場の視察である。 「ああ、そうなんですか〜。…ええと、カメラ、カメラ…」 「って、私がカメラ構えてもしょうがないじゃないですかぁ〜」 まぁ、やっぱり撮影するなら被写体は男より女の方が映えるかな。 ふむ…。 「や、やめてください、そんなに見つめられると…」 どれ、ちょっとカメラ貸してくれ。 パシャ、パシャ、パシャ 「あぁん、オヤカタさん、私のカメラ使わないでぇ」 カメラがあると撮影がしたくなる。 「うぅ〜」 ごめんごめん、はい(カメラ返す) 「…。それじゃあ、代わりに、いっぱい写真撮らせてもらいますよ?」 良いけど、俺の裸なんて撮ってどうするんだ? 「〜♪オヤカタさんの良い表情、見せてくださいね?」 お、おう。 ああ、そうだ、じゃあ折角だから、視察の様子の撮影でもお願いしようかな。 「わかりました〜。それじゃ、お供しますね」 ・騒音計/デジタル騒音計 「あっ!オヤカタさん!ここに来た目的はなんですか、視察ですか?覗きですか?!」 当然、浴場の視察だ。 「視察でしたかー。では、他の方たちがオヤカタさんに浴場を覗かれたと言っていたのは勘違いなのですね」 うむ。覗きなんてするわけないじゃないか。 それでどうだ?浴場の具合は。 「ここの温泉はイイですね〜。騒音が少ないのでゆったりと入浴ができます」 それは良かった、他にも何か要望あれば言ってくれ。 みんなには何時も助けてもらってるから、可能な限り応えていきたい。 「もしかして取材ですか?自分が取材されるのは、なんか変な感じですねー」 いや、取材と言うほど大したものじゃないけどな。 「そうですか。でしたら、これから温泉リポートの練習をしたいので、二人とも手伝ってくれませんか?」 温泉レポートか。魔塔放送部で何か放送する予定なのか? 「ええ、そんなところです。どうでしょうか?」 勿論構わないぞ。 それじゃ、視察と一緒に温泉リポートもしていこう。 ・雪上車/圧雪車 「ん…オヤカタもお風呂?まぁ、ゆっくりしていけば」 お風呂は日課。浴場の視察はオヤカタの仕事である。 「しっかし、女がいる風呂場に堂々と入るなんて…、不審者を越えたナニカだな」 マジメに仕事をしているオヤカタを捕まえて不審者呼ばわりはないんじゃなかろうか。 「でも、へんなコトしたら直ぐに追い出すからな?」 勿論ヘンなコトなんてシマセンヨ? いつも一生懸命働いてくれている建姫を労うのは何も変なコトではない。 「ものは言いようだな」 建姫のメンテナンスをするのもオヤカタの大切な仕事なのである。 怪我をしていないか、じっくりと体を視かn察して、大事があれば治療して、 疲労していたら、髪や体を洗ってあげてスキンシップで癒してあげて コンディションを高めてあげるのだ。 「おい、あんまりベタベタさわるんじゃない」 でも、触るの自体はいいんだ(笑) 「“きゃーオヤカタのえっちー”とか“み、見ないで〜”なんて反応期待してた?うわぁ、ひっくわー」 そういう反応の圧雪車も新鮮なので見てみたい気もするな。 けど、いつもの圧雪車の反応の方がやっぱり可愛い。 「…バカだな」 そう言いながらも、彼女は体の力を抜いてこちらに身を委ねていた。 この後、じっくりオーバーホール(意味深)して、たっぷりメンテナンス(意味深)した。 騒音計「オヤカタさんのすごいメンテナンス(意味深)テクニックです…!」 粉塵計「シャッターチャンス!もらったぁ!!パシャパシャパパシャパシャ!!」 (工事中)